コロナの先に… ~長期自粛に関する考察①~

 皆さん、いかがお過ごしでしょうか。大学生の私は授業やサークル活動がない退屈な日々を家で過ごしております。この日々がいつまで続くのかと思うと、鬱々とした気持ちになります。コロナ禍がいつおさまるかということは誰にも計算がつきません。ご存じの通り、ハーバード大学では

「重症者への対応能力が大幅に強化されたりワクチンが使用できるようにならなければ、人と一定距離を置く措置は2022年まで必要になる可能性がある」

www.newsweekjapan.jp

と報告がされています。ここまでの事態になることを、2月にクルーズ船のニュースをぼーっと眺めていた人の何割が想像したでしょうか。対応が遅れた政府を批判することももちろん大切ですが、私たちの意識も甘かったと言わざるを得ないでしょう。

 

  • 先の見えない不安

 人は先の見えない将来に不安を抱きます。今まさにいつ終わるかわからない自粛の流れに対して不安を感じています。そしてこれは長期化するほど悪化していきます。仮に「2か月後に自粛は終わります」となれば、それまでの時間を有効活用したり、経済的心理的ペース配分を調整し、自粛の先につながる日々を我慢しながらも過ごしていけると思います。先の見えない今、自粛が長期化しても対応できるように考えて過ごすことが大事になってきます。そこでこのブログでは、自粛が長期化した場合の起きうる事態やその対応について考察していきたいと思います。稚拙な文章ですが、少しでも興味を持っていただければ続きを読んでいただきたいです。

 

  • 高齢者に忍び寄る影

 コロナで一番被害を受けるのは誰か。いろいろな基準があるでしょうが、健康の面から考えると一番被害が大きいのは高齢者でしょう。第一に高齢者は重症化しやすく死亡率が高いです。CNNによると、

死亡率は高齢者の方が高い傾向があり、80歳以上の死亡率は約7.8%だった。一方、9歳未満の子どもの死亡率は0.00161%と極めて低い。40歳未満では0.16%だった。

www.cnn.co.jp

という結果が出ています。

 第二に運動不足が発生しています。これはどの世代にとっても問題であることですが、命の危険が高いことが拍車をかけ。高齢者の運動量は著しく下がっています。そして運動不足の悪影響が一番大きいのもまた高齢者なのです。

 

 

運動不足は、耐糖能異常、脂質異常、高血圧、肥満などの生活習慣病の発症リスクを増大させ、心筋梗塞脳卒中などの命の危険のある疾患にもかかりやすくなり、死亡リスクをも増大させます。

 

平成25年の厚生労働副大臣の会見では、日本では運動不足による死亡者数は、喫煙、高血圧に次ぐ第3位でその数は年間約5万人であるということが発表されています。

www.tyojyu.or.jp

 

とはいえ、実際に運動不足が体にどう影響しているかわかりづらいですよね。そこで恐ろしいデータの記事を見つけました。

 

www.seikatsusyukanbyo.com

 この記事の実験結果によると、運動を2週間しないと、高齢者は筋肉量の1/4を失い、戻すのに3倍もの時間がかかるらしいです。(ただ、筋肉を動かせないようにパッドで固定するなどやや運動不足の状況が極端だとは言える。)

 

 第三に、認知症のリスクが高まることです。運動不足などの生活習慣の悪化やコミュニケーション機会の低下、閉塞感によるストレスの増大により、認知症のリスクは高まります。長期自粛が終わった先に認知症患者があふれだす未来も想定しなければなりません。このことをわかっていればある程度の対策はできます。もし、周りに高齢者がいましたら、運動を促したり、コミュニケーションをとる(電話などで)といったことをするだけでも効果はあると思います。

 

 

第2回へつづく。